真鶴の石仏                      目次にもどる  
 
       
湯河原と真鶴は江戸時代から有名な小松石の産地として知られた地域で、石の切り出しのための石工を沢山抱えていた。
普通の青面金剛や地蔵はあまり見られず、道祖神も地蔵も石に目鼻を付けただけのような丸彫り座像が多いのがこの地域の特徴である。
真鶴の「岩専祖畑道」は石材を採石場から港まで運搬するのに使われた道で、平成七年の「神奈川の古道50選」に選ばれた。この道の一部を歩いてみる。(往復2km)
コース案内
交通量の多い駅前の真鶴道路から分かれて400m下ると町役場に出る。
@大下の道祖神
役場前の石工先祖案内石碑の階段脇に丸彫り座像が二体ある。

A石工先祖供養塔
案内石碑に従って階段を上り細い道をたどると、如何にも石材産地らしい姿の石工七先祖の墓石と石工先祖供養塔がある。

B東の道祖神
町役場に戻り、役場脇の道を下る。車道を横切って旧道(石の運搬道)が続き、登り坂で真鶴小学校の裏手に出る。この辺りから振り返るとはるかかなたに石切場がよく見渡せる。再び車道に出る小高い場所に大型の丸彫り座像の道祖神を中心に数体の石仏群がある。

C自泉院
車道を進むと自泉院があり門前に六地蔵石幢、阿弥陀像など石仏がある。
運搬道はこの先一挙に真鶴の港に下り、船で江戸をはじめ各地に運ばれた。

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