目黒の石仏                 目次に戻る
    大円寺
   蛸薬師 お静地蔵(三観音)
  安養寺 両親供養塔
 羅漢寺 青面金剛
   
  目黒不動 閻魔と奪衣婆
   田道庚申
 安楽寺 四手青面金剛
   
目黒の石仏
目黒駅から行人坂、権之助坂という2つの坂が下っている。坂を下っていくと次々に寺や神社があり、短い範囲に石仏の見所が集中している。是非一度訪問して欲しい。
コース案内
行人坂を下ると坂の途中に大円寺@。境内はそれほど広くないが、五百羅漢を始め、寛文7、8の三猿庚申塔など石仏が驚くほど多い。
更に坂を下り、橋を渡って直進すると、山手通りを越えた向こうに蟠竜寺(岩屋弁天)A。本堂脇の岩屋に弁財天。
蟠竜寺を出て左に進んだ角に大聖院Bと大鳥神社C。
大聖院には百観音巡礼供養塔、道しるべ不動など。
大鳥神社の塀際に四基の庚申塔。元禄元年の青面金剛は変形六手ショケラ。
引き返して進み、「羅漢寺」交差点で右折すると海福寺Dと五百羅漢寺Eが隣り合わせにある。
Dには永大橋溺死者供養塔
Eの都文化財の五百羅漢は江戸時代の木像で寺内見学は有料300円。
入口にある享保5年の青面金剛は本体も立派だが、ショケラの髪型、衣装、表情までが克明に彫られている。ふくよかな肢体の成人女性で、誰が見ても「赤子」ではない。(目黒区教育委員会の説明板に「赤子」とある。)
正面に蛸薬師(成就院)Fが見える。大きな石仏七体は「お静地蔵」。
目黒不動前商店街を進むと左に安養寺参道G、清国風の狛犬が出迎える。参道、境内から墓地付近にかけて石仏だらけでどんな新発見があるか分からない感じ。品川区民俗文化財指定の念仏供養塔。墓地入口の万治二年万霊塔。
奥にはチベット仏像博物館(入場料800円)まである。
もとの不動前商店街に戻って更に進むと次の角が目黒不動入口。I 
ここにも沢山の石仏がある。本堂裏手に八大童子、地蔵堂脇に閻魔と奪衣婆。
<帰路>
○同じ道を歩いて帰っても20分ほどである。
○不動の裏手から青木昆陽の墓−寄生虫博物館付近−大鳥神社−目黒駅。
○目黒不動前にバス停。(五反田行き。大鳥神社経由恵比寿、渋谷行き)

★目黒付近は美術館や博物館が多い。(地図★印)雅叙園美術館がお勧めである。

<付近の石仏1>
田道庚申(目黒4-13)(たどうこうしん)

目黒川に沿って、区民ホール、目黒美術館方向へ。田道橋の角に柊地蔵堂。
 左折50mの角に大きな庚申堂があり、庚申塔6基ほかが安置されている。
 彫刻が優れ、保存状態も良好。
 右から延宝5の地蔵、延宝5合掌、元禄8合掌、延宝8変形6手(剣索)、
 元禄8合掌、元禄5合掌。
<付近の石仏2>目黒不動から西五反田

安楽寺(西五反田):
不動前商店街を戻って直進すると、山手通りに出る。山手通りを直進、目蒲線線路を越え、高速道路の手前を右折すると安楽寺。

板碑。寛文の合掌釈迦立像(合掌立像は地蔵と思われがちだが、釈迦と明記)。
三面馬頭観音、寛文9三猿、延宝元年6手青面金剛(日月弓矢、三叉戟、索。
索と弓が交錯しているのが特徴で「矢口円応寺」型)、延宝8三猿、寛政11の青面金剛(2鬼を踏み、光輪あり、迫力十分)

徳蔵寺西五反田):
安楽寺から山手通りに戻り、高速道路(高速2号)の  下で左折してJR線のガードまで進む。左折した角に徳蔵寺。
○大型地蔵2基(三輪地蔵、境地蔵)
○日本諸国社号等持石群(全国の神社名を彫った自然石47ケ)現在は庭の囲い 石にしてあるが、本来どういう形で配置してあったか不明。
○庚申群 大崎村に点在していたものを集めた。
 寛永12の文字庚申塔は区最古。元禄2の三猿。天和2の三猿。
 延宝5の日月6手青面金剛は安楽寺のと同じ「矢口円応寺型」だが中手と下手 の持ち物を入れ替えたのは索と弓の交叉を避けるため。裾にドクロ(ヨーラク)。

大崎観音寺
 (徳蔵寺からJR線沿いに五反田経由で大崎駅まで1.2km。)
 大崎駅西口前のアーケードを抜けると次の通りに観音寺がある。
 山門手前右手の墓地の右奥(道側くぐり戸)に延宝5の大型青面金剛、剣索型。
 

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