戸塚かまくら道の石仏             目次に戻る         
 
 
仲宿 路傍 左:延宝8
     三島神社
 
          南谷 山岳信仰碑
長沼神社
 
戸塚宿入り口の矢部で東海道と分かれて、柏尾川東岸に沿って大船へ向かう道は江戸時代「かまくら道」と呼ばれ、鎌倉観光の道であった。
この路線は「戸塚の石仏」でも一部を扱っている。
迷う心配のない直線道であり、路線バスも頻発しているので、途中の飯島市民の森などと組み合わせて適当なコースを組み立ててほしい。
JR大船駅、大船観音と反対側の東口に出て、直進すると松竹前−資生堂前の道路に出る。
この道は鎌倉時代の「かまくら中の道、下の道」で右手は北鎌倉、左手は小菅ケ谷付近の鎌倉道に続いている。(ただし大船駅前付近だけは旧道が若干とぎれているようである。)
○資生堂前を過ぎると長い階段を持った青木神社がある。▲
 階段下の石灯篭はずいぶん古いものらしい。境内には小さな二十三夜塔が一つ。
○仲宿付近に集め庚申。@ 延宝8の阿弥陀庚申が立派。他に青面金剛など。
○幼稚園のある法安寺境内の石仏と供養塔 {参照:石仏地図手帖 栄区の石仏}
回国供養塔(文化6)、念仏講供養塔(寛文12)、百番観音供養塔(安永9)
○法安寺のすぐ先に「今泉不動道」道標。A
笠間十字路の歩道橋を越える。
いたち川にかかる新橋は旧鎌倉下の道(江戸時代の弘明寺道)の分岐点で、「いたち川」とは「いざ出発」という意味の「出立川」だという。

○道しるべ石碑「戸塚道 弘明寺道」と地蔵堂があり、道が分かれる。B

右斜めに進む道(弘明寺道)は鎌倉古道(鎌倉中の道、下の道)で、別項の本郷台の石仏(石仏地図手帖−神奈川篇−栄区の石仏)につながる道である。
以下左斜めの戸塚道を進む。

○宮前(飯島町)の三島神社境内C 寛文13地蔵庚申、地神塔、二十三夜塔
○飯島市民の森入り口
○長沼町 八幡神社(山の上)D 寛文12地蔵庚申、寛保12阿弥陀庚申
○南谷バス停の少し手前に「大わらじ」があり、隣に山岳信仰碑が多数。E
 大わらじの下には明治の堅牢地神と地蔵庚申があり、地蔵庚申は片手サル。
★このまま進めば、蔵田寺の地蔵庚申、子の神社庚申群(戸塚の石仏)につながる。
ここでは左手の斜めの道に入り、豊田小学校の前で右に入って線路と柏尾川を越え(豊田堰橋)、柏尾川に沿って戸塚方向に進む。(詳細図参照)

○すぐ左手の道に入ると庚申群がある。F
 延宝5年の聖観音庚申は立派なもの。「和田村 同行十一人」の文字。
 他に元禄7年の片手サル青面金剛、享保10年の青面金剛、道祖神など。

★この道を進めば、親縁寺を経て国道1号線 富塚八幡前に出る。
★柏尾川の土手を進めば、戸塚駅西口に出る。春には花見客でにぎあう道。

かまくらみち古道は、戸塚から北鎌倉まで、ほとんど迷う所のない一本道だが、大船駅前だけが分かりにくくなっている。詳細図のように川土手から郵便局の角を回る道が古道で、入り口さえ間違えなければ、北鎌倉の市指定道しるべまで真っ直ぐ2km弱である。
戸塚を出発点とし、別項の「北鎌倉の石仏」とつなげば、たっぷり一日行程となる。

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