横須賀の石仏 子安の里       横須賀目次へ戻る
   
子安の里は、車の通りの多い134号線から一歩入ったところにある静かな山村の軽いハイキングコースとして昔から有名。
国際湘南村からの新道が通過するようになったため、一部が少し様変わりした。
石仏は社寺ではなくほとんど路傍にあり、村の山道はかなり入り組んでいるため、オリエンテーリング的な探索を楽しむことになる。
「日本の石仏」号のリレー石仏案内「横須賀市秋谷の石仏」(遠藤茂)を下敷きにしたが、新道の開発に合わせて回る順序を変更した。
逗子駅2番乗り場バスで、海岸線を走る134号線の子産石(こうみいし)下車
@左側に赤い鳥居の熊野神社があり、鳥居前に石仏がある。(下左)

A熊野神社前を左に登っていく車道がある。この道を行くのが分かりやすい。
ヘヤピンを過ぎた辺りから、左手上に庚申群が見えるので見落とさないよう注意して登る。人家を囲むようにL字型に十体の庚申塔がある。(下右)
 
Bもとの道をさらにに登りつめ、ほぼ平らになった辺りに左に入る道を進む。森の中の十字路に庚申群。四夜叉二童子付きの青面金剛が珍しい。(下図)
Cもとの道に戻り、下り気味に更に進むと、「谷戸の庚申塔」の案内板があり、少し分かりにくい森に囲まれた場所に庚申群5基。
道なりに下り坂を進むと134号線の「久留和海岸」バス停(円乗寺前=へちま大師)に出る。134号線を次のバス停「久留和」まで進む。
 
D「久留和」バス停から左に入り、川沿いの道を進む。
入ってすぐの路傍に庚申群7体。「御幣持ち猿」など(下図)
D-2庚申群の向かって左側に登り道の跡があり、この上に更に4体の石仏がある。「桃持ち猿」塔が珍しいが、廃道に近い危険な道なので履き物と体調を考えて行動すること。

このあたりは静かな快適な散歩道、道から見下ろす場所に川を利用した休憩場所があり、誰もいない平日の昼時、大自然の静寂を独り占め出来た。更に進むと滝不動がある。ここの清水には定評があり、ポリバケツで水を汲みに来る人が多い。

 
E道は突然国際湘南村からの新しい車道の脇に出る。この辺りは昔と大きく様変わり。
新道の左側に駐車場のある野菜売場が開店。店の道路側のブロック囲いに石仏3基が安置してある。

F新道の右側「国際湘南村」の看板の辺りから川の右側を進み、次の角を右へ入っての川の支流に沿った田舎風景の中を20分ほど登り気味に進む。川の源流を過ぎると道は大きく左に曲がり、墓石の石仏が並べてある脇を通過したあと、分岐点のやや高い場所に庚申群。元禄の阿弥陀庚申塔と御幣持ち猿庚申塔が目立つ。
そのまま進んだところ、もとの場所に戻らず国際湘南村の近くに出た。それでもよいが、次のGを見るために今来た道を引き返すことにする。(下図)

G国際湘南村からの新道脇の川沿いにポンプ室の建物がある。ポンプ室の前の横断歩道を渡り、最初の角を左に、次の角を右に進むと森の中の道に入る。道の右に庚申群。

 
帰路1:海岸の134号線に戻ればバス便が多い。「久留和」バス停の次が「立石」で広重の絵などで有名な立石の景勝がある。(無料駐車場/レストランなどあり。)
車だとトンネルを通って134号線立石の手前に抜ける。

帰路2:国際湘南村は目の前に見えているが、登り坂を10分ほど歩く必要がある。
ここから逗子行きバスが出ているが、昼間は1時間に1本程度。国際湘南村は国際会議や会社の研修を目的とした施設で、広い公園状で葉山の海や富士山の展望、季節の花などがゆっくり楽しめる新しい観光地。バス時間に合わせて、のんびりするのも良いだろう。

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