逗子の石仏               目次にもどる  

芦花公園 延宝9
  金剛寺 ♂邪鬼
三浦福寿寺 ♀邪鬼
   
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コース案内
東逗子駅前の道を横須賀方向に進み、横須賀逗子道路に合流するとすぐ、右側に沼間の火の見下庚申群@。道路に面して3体の古い庚申と最近の庚申、立派な宝篋印塔があり、反対側に10体ほどの地蔵、馬頭観音その他の石仏が並ぶ。
更に進むとブナの大木に囲まれた五霊神社がある。神社前の「宮の前踏切」で線路を渡り、法勝寺前に出る。

右折して線路方向に進み、三叉路で線路の方に進むと沼間6-2の山側に三基の庚申がある。A 落石防止の金網に遮られているが、お供えのための窓が設けてあり観察できる。延宝6年の日月奉持青面金剛は、大田区、世田谷区、目黒区、品川区にかけて分布する延宝の青面金剛とよく似ているが、細かいところに違いがあり、これらを模倣して作られたものだろう。

法勝寺まで戻る。
法勝寺の先を山へ入る道が鷹取山の入口神武寺への裏参道で15分ほどの軽い登りで神武寺に着く。深い森と岩に囲まれた山寺の景勝地で境内に六地蔵など。
神武寺から別な表参道を東逗子駅に戻ると途中の山道に「車地蔵」がある。
東逗子駅に戻り、踏切を越えて、再び横須賀逗子道路に出、逗子駅方向に進む。
桜山四丁目で左手に観蔵寺の階段が見える。B 階段を上ったところに、六地蔵、念仏塔、巡礼供養塔などの多数の石仏がずらりと並んでいる。素朴なイメージの石仏である。
ガソリンスタンド(エッソ)の角に地蔵山庚申群C。逗子でもっとも見所の多い場所である。仙元大菩薩、馬頭観音5基、地蔵2基、徳本名号塔、自然石庚申塔(大正昭和)、堅牢地神、ほかに庚申塔四基(文化12、宝暦3、正徳3、延宝3)

○宝暦3は三叉戟の代わりに卍を持つ。正徳3は片手サルの阿弥陀庚申。
○延宝3は三叉戟、輪、弓、矢、剣の他に宝珠を持つ変形青面金剛である。
 
延命寺の200m手前、ガソリンスタンド(シェル)を左折し、曲がりくねった山裾の道を進むと、金剛寺と宗泰寺がある。

金剛寺:墓地に向かって左の地蔵堂脇に宝暦3の青面金剛
三浦半島系の雄渾な青面金剛で、とくに邪鬼が力強く彫られており、ポーズも変わっている。三浦海岸の岩浦福寿寺に同じ姿の宝暦4があるが、ショケラと邪鬼の男女が入れ替わっており、石工の遊び心がうかがわれる珍しい作例である。(写真)

宗泰寺:入口にとろけかけた青面金剛。正面新しい六地蔵の左の双体道祖神に似た男女を彫った墓石に興味を惹かれた。
田越橋に出る。車道を横切り、川に沿って海の方向に進み、交番の先で左折すると「六代御前」の史跡がある。D入口階段左に享保15の庚申文字塔(片手サル)、宝篋印塔の供養塔などがある。
もとの道を進むと、さくら銀行寮前の路傍に供養塔。
富士見橋から渚橋に進む。渚橋交差点の手前で徳富芦花記念公園入口の標識にしたがって左折し公園に入る。公園入口の左、垣根の破れを抜けて、境界線を流れる溝にしたがって入っていくと、草むらの中に数基の庚申ほかが見つかる。E 意外に保存状態の良い庚申群で、延宝9の初期青面金剛(三叉戟、輪、合掌、数珠、蛇)が貴重。

★芦花記念公園内右手の回遊路を上ると郷土博物館があり、芦花文学資料と郷土資料が展示してある。(\100)。逗子の海の展望が素晴らしい場所である。
徒歩かバスで京急逗子駅に引き返す。市役所隣の亀岡八幡に庚申2基がある。F
1基は、この地方でもっとも古い寛文11年青面金剛である。持ち物は、輪−索ー数珠−弓矢。
(葉山にも同じ年同じ形式の青面金剛がある。葉山の石仏も参照)
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