平塚まとめ          まとめ    目次へ
広重図は高麗山に富士が隠れる瞬間を描く。(左図) 平塚宿上方見附(=古花水橋交差点)の風景。
広重図は、山高帽子に似た高麗山の特徴を(写真風ではなく)似顔絵漫画風にとらえており、江漢の写真鏡スケッチのコピーではなく現地で高麗山の姿を実見していると推定される。
江漢図は高麗神社付近の高麗山の姿を描く。(右図)  山高帽子状だった高麗山の形が馬の背状に変わっている。
 
   
★現在の平塚付近は、2階建ての家並みが続き、東海道から富士を見える場所がほとんどない。
こういう場合、カシミールの出番である。

★平塚駅を出た直後、下り東海道線の車窓から、「高麗山に吸い込まれる白富士」の印象的なシーンを見ることができる。 
 
広重の旅はどこまで?

広重は京都まで旅していないが、念のために江戸近辺だけは旅している。

広重の絵から判断すると、平塚 あるいは
ここから2kmの大磯宿入り口まで旅し、
次の小田原には行っていない。
(小田原では箱根山を間違えている。)


(帰りは同じ道を通らず、江ノ島へ回って現地取材している。往復で3泊4日くらいの旅だったであろう。)
inserted by FC2 system