吉原のまとめ 1 2 まとめ 目次へ |
吉原の左富士を描いている。東海道でもっとも富士に近い場所である。 現地は、家や工場が建て込んで富士もよく見えないので、カシミールで比較する。 カシミール図では、頭の丸い富士と右上がりの地形が特徴である。 |
江漢図 「頭の丸い富士と右上がりの地形」がきちんと写されている。 富士の頂上の形まで、普通は誰も気がつかない。写真鏡を使った江漢の発見である。 |
広重図 「ギザギザ頭の富士」。写生ではなく、子供が描いたような概念的な富士である。 |
★江漢図は「松林の中の砂道」。沼津から吉原までの道は、大部分が松林の中の砂道で、江漢はその印象を描いたのであろう。 ★広重図は、土を盛り上げた縄手道。大正の写真では縄手道が写っており、左富士付近だけは湿地帯。 左富士付近の道については、広重図が正しいのではないかと思われる。 |