19江尻 4.江漢図の山          4  まとめ     目次へ
三保の松原は東海道の対岸にある。東海道から松林を遠望するだけならよいが、羽衣の松などの名所を見物しようとすると往復に半日以上掛かってしまう。
三保の松原の先端から興津辺りまで船便があると観光に便利である。定期便はなかったが、漁師などが小遣い稼ぎに旅人を渡していたのではないかと思われ、江漢図はこの路線上の海上の一点から見上げたサッタ山の正確な写生である。
場所は微妙で、前後左右に少しでもずれるとこの形に見えない。サッタ山がちょうど空に突き出す位置にこだわっている。
江漢図左の入江が興津潟で、現在は埋め立てられて陸地に変わっている。正面サッタ山の手前は興津岩
 
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