37赤坂 4.比較       4  まとめ    目次へ
 
女性の化粧姿を描いた浮世絵は多い。・・・「洗い髪→髪結い→お白粉をつける→口紅をつける」
                                陶 智子著「江戸美人の化粧術」講談社2005
口紅をつけたあとの瞬間的な動作−「手拭いで口紅を拭き取る」を見逃さずに描いた図は、後にも先にもこの2枚だけである。北斎のすぐれた観察眼は万人の認めるところ。−−広重が北斎図をコピーした。  
二人の女性のかんざしがよく似ている。ほかに屏風と畳んだ布団が共通点。
蘇鉄のモデルだけはよく分からない。赤阪の地元資料には、「十返舎一九の泊まった宿の蘇鉄・・・」とあり、十返舎一九の取材旅の記録があって、それが広重の目に留まったのかも知れない。
蛇足 広重図の副題は「旅舎招婦図」  「招婦」はオジャレで本来は「招く女」だが、ここでは「招かれた女」?
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