第3話補足                               まとめ目次へ
庚申講(庚申待)の図
群馬県の画家が書いた江戸時代の庚申待風景。

床の間に青面金剛の掛け軸とお供え物
二人だけが、本気で祈っている。

時間のつぶし方
1)義太夫のグループ 今ならカラオケ大会か

2)ニラメッコ
  足相撲
  小箱の引っ張り合い
3)トランプ ウンスンかるた
  眠りかけた男をお婆さんが起こしている。

4)群馬の風習という山盛りの飯を食べ競う。

三種類の尸虫 三尸虫図
ふだんは手のひらの形をしており、庚申夜、鬼に姿を変えて人に街を与える。
最初は「庚申の夜、人が寝静まると、三尸が人の体を抜け出して天帝に悪事を告げる」であったが、→江戸時代になると
「庚申の夜、人が寝静まると、三尸が鬼の姿に変わって、病気の息を吹きかけ・・」に変わる。
 
●青面金剛の「邪鬼
儀軌には「二鬼を踏む」とあるが、「一鬼」のことが多い。
省略され「岩座」だけの石仏も多い。青面金剛では邪鬼よりショケラの方が重要。
●「邪鬼面」(顔だけの邪鬼)の青面金剛シリーズ
藤沢庚申堂を中心に)。
●毘沙門天の踏む邪鬼(天の邪鬼)
コントロールされる邪鬼/征伐される邪鬼/
縁の下の力持ちとして「下から支える地女神」との区別があいまい。
●ショケラと邪鬼は夫婦?
シヴァ夫妻を征伐している図?
男女を入れ換えた青面金剛
     −−同じ石工の作品/遊び心

    逗子            三浦
●青面金剛と間違いやすい石仏−馬頭観音
−馬の慰霊、交通安全−三面多手、一面二手座像、一面二手立像など   青面金剛座像は一例(二宮)のみ。
青面金剛座像?とされていた馬頭観音
(磯子区森ヶ丘 保土ヶ谷道道しるべ) 
三猿があるとされていたが、実は火焔の模様。
●双体道祖神と間違いやすい石仏
二体づつ三枚の石板に彫った六地蔵。六地蔵の片割れ


他に双体墓も間違いやすい−−仲の良かった夫婦や兄弟を同じ墓石に彫る。
単体道祖神
双体道祖神に対して、地方によって「単体道祖神」があると言われる。単体道祖神ではなく、実は馬頭観音立像のことが多い。
二十三夜塔
夕刻からお勤めをして、二十三夜の月の出を合図に解散する。信仰の目的/信仰の対象がすでに分からなくなっている。月の信仰ではないらしく、月は時計代わりに使われるだけ。

以上で、双体道祖神 地神 庚申塔(青面金剛) 馬頭観音 二十三夜塔   日頃見かける石仏はほとんど網羅

まとめ目次へ

inserted by FC2 system