金谷 大井川の渡し                             目次へ
広重図、江漢図とも現地にはない尖った山が描かれている。尖った山の出所は江漢の真筆にある。

カシミール図 マッターホルンのような尖った山は現地にない。
大井川渡し風景については東海道名所図会のモデルがある。しかし単純に東海道名所図会の単純コピーとは言いきれない。
江漢は現地の地形をかなり正確に写しており、左上の丸い山だけを大胆に成長させ「マッターホルン」のように尖らせたものであることが分かる。
金谷宿背後の牧ノ原公園から見下ろした大井川。尖った山はどこにも見当たらない。
江漢真筆 「金谷坂から大井川展望図」 1812京都
尖った山の流れ  1812江漢真筆→1813江漢図「金谷」→1833広重図「金谷」
 
★広重図の山は東海道名所図会の山のコピーだが、一方で、江漢空想のマッターホルンもシルエットにして取り入れている。
広重は江漢図のマッターホルンをシルエットにした。
他の山は、東海道名所図会からの借用であろう。


金谷宿の東海道石畳道 金谷ハイキングコースの茶畑
島田宿 大井川 川越遺跡 島田宿 歴史博物館

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