石仏資料のパソコン化(改訂版)    2005/05/10 大畠洋一        石仏Lbr目次へ
「石仏ライブラリ」を作成するための技術資料。−2001年版を改訂
筆者は、数年前から、石仏資料の管理/保存/情報交換(ホームページ/CD配布)のテクニックについて提案し、実用化/問題点を具体的に検討してきた。

「日本の石仏」誌「会員の広場」にも、石仏資料のパソコン化について時々投稿しているが、スペースの関係であまり詳しくは述べられず、読んだだけでは分かりにくいと思う。取りあえず、数ページ程度に概要をまとめておく。
個人的にはすでにテクニックは完成して、情報配布を始めており夢物語ではない。ただし研究者の情報交換が目的なので出来るだけ統一した方式にしないと効率が悪い。

出来上がりについては、大畠のホームページ「石仏ライブラリ」またはCD版の「大畠著作集/石仏ライブラリ」を参照
<考え方の基本> 目的に応じて、次の3つのファイル形式を使い分ける。基本的にはこれで充分である。

   @石仏写真その他の画像資料−−−電子アルバム
   A石仏一覧/総目次など一覧表−−Excelファイル
   B文章/画像混じりの文章−−−−電子本(HTMLファイル)
石仏資料のパソコン化 目次

 
1.電子アルバム 
 
2.Excel一覧表 
 
3.電子本

まとめ/石仏ライブラリの内容説明
坂口会長の「日本の石仏」巻頭言と大畠意見
予備知識・・・保存/情報交換用のメディアメモり容量について
3.5"FD (フロッピーディスク)
CD  (コンパクトディスク)

スチックメモリ
  (最近登場-USB端子に差して使う。)

パソコン内蔵ハードディスク
外付けハードディスク

1MB (メガビット) 50円  (1MB→1.44MBにup)
700MB 80円  ただしread only

128MB 2500円  256MB 3500円


30,000MB  (30GB)ギバビット
120,000MB (120GB)
ホームページ
eメールの添付文書
10〜20MB 有償/無償  (スピードがネック)
1MB程度が無難
<メモリの解説>
10年前までは、FDが主役だった。文章中心の書類であれば、FD1枚にA4で200枚くらいは入るので、それで充分だった。
メモリが大きくなってきたことで、文章だけでなく画像を保存/情報交換することが可能になり、テクニックが急速に進歩した。

デジカメで撮ったパソコン画面サイズの写真は700KBくらい、FDに入れると2枚しか入らず、これでは実用にならない。
CDなら1000枚以上入るから、十分すぎるくらい十分である。

 ●石仏写真集豪華本(1万円)でも写真の数は300〜500枚くらいが普通である。
  CD(80円)ならカラー写真1000枚、郵送料も120円・・大革命である。

CDの欠点は、「read only」。一度CDに入れたファイルは「読み出し専用」になり、書き換えできなくなるためにトラブル原因になる。(CD→パソコンにコピーしても、read onlyが残る。解除するためのテクニックが必要。)
スチックメモリにはその問題がない。急速に値段が下がっているので、今後は情報交換の手段に使えそう。(データをスチックメモリに入れて郵送し、相手のパソコンにコピーしてスチックを郵送返却して貰うなど。)
パソコンやハードディスクのメモリが急速に巨大化−−画像の時代からビデオ録画時代へ移行。
デジカメの写真を貯め込むだけなら、5GBもあれば十分で、120GBは写真だけでは使い切れない。
(120GBより小さいハードディスクは、すでに店に売っていない。)
ホームページの写真
ホームページのメモリは意外に小さい。伝送スピードが遅いための制約もあった。
ホームページは、大判の写真を見せるには適当でないというのが常識である。
筆者(大畠)もきれいな写真を送るにはホームページではなく電子アルバムを使うことを推奨している。

しかし最近は、ADSLの普及で、大幅に改善され、ホームページでも意外に立派な写真が見られるようになりつつある。
 東京国立博物館ホームページetc

右図はホームページから借用
北条の謎の五百羅漢 (52bites)−兵庫県加西市北条町

雑誌の白黒写真などよりはずっと鮮明である。
写真の画質設定を慎重に行うことで、今後の情報交換用に充分使えると思う。

 
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