は じ め に
          石仏を調査されている方は多いので、それぞれが持っている調査資料や写真は莫大な数であろう。ある方に聞い
         たところでは、石仏写真が5万点あるという。もちろん同じ石仏を何枚も撮っているだろうから、その5万点がそ
         のまま調査された基数とはならない。しかし重複があるにしろ、かなりの種類の石仏が写されている。そうした資
         料や写真は、一体どのように利用されているか常々考えている。私の場合はできるだけ公表するようにしている。
         それでも、調査資料はいろいろな形で発表しているが、写真はほとんでベタ焼きで整理している程度で、公表でき
         るのは僅かな数に過ぎない。
          こうした資料や写真を公表する手段として、今回のような庚申塔データ・ベースも考えてよい、のではなかろう
         か。これも、できればフォーマットを統一すると利用価値が高まると思う。特に最近は、ワープロの利用が盛んで
         あるので、フォーマットにあわせて打ち込んでいけば、一定のデータ・ベースが完成する。それぞれが手持ちの資
         料でデータ・ベースを作成して公表されるならば、調査や研究が進展するはずである。庚申塔データ・ベースの一
         型式として本書の利用法があろうし、これから統一的なデータ・ベースを作る上でのたたき台ともなろう。
          ワープロないしはパソコンで作成されたデータ・ベースは、フロッピーに登録されていれば、データのやりとり
         がフロッピー渡しでできるし、パソコン通信も利用できる。一から入力しなくても、フロッピーを交換してデータ
         の修正や追加・削除が簡単にできる。こうした利点は、最大限利用すべきであろう。そうした面でも利用価値があ
         る。
          今回も多くの方々のご協力をいただいた。特に多摩石仏の会の多田治昭さんには数多くのご教示を受けた。記し
         て感謝の意を表したい。
               平成7年1月28日                         石  川  博  司
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                       ・・ 東京多摩庚申塔DB ・・ 目 次 ・・
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西多摩ニシタマ地方チホウ 南多摩ミナミタマ地方チホウ    北多摩キタタマ地方チホウ
秋川アキカワ 稲城イナギ 昭島アキシマ 東久留米ヒガシクルメシ
青梅市オウメシ 多摩市タマシ 清瀬市キヨセシ ヒガシ大和ヤマト
ハネムラ 日野市ヒノシ 国立市クニタチシ ヒガシ村山市ムラヤマシ
フクセイ 町田市マチダシ 小金井市コガネイシ 府中市フチュウシ
五日市イツカイチマチ   国分寺市コクブンジシ 保谷ホヤ
奥多摩オクタママチ   小平市コダイラシ 三鷹市ミタカシ
マチ   狛江市コマエシ 武蔵野市ムサシノシ
瑞穂ミズホマチ   立川市タチカワシ 武蔵ムサシ村山ムラヤマシ
ヒノキハラムラ   田無市タナシシ  
       
東京都多摩庚申塔DB  発行日/平成7年3月  編者/石川博司
                          発行者/庚申資料刊行会(〒198 青梅市青梅120)
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