3.文章ファイルおよび文章と画像の混じったファイル     パソコン目次に戻る
3−1.テキストファイル
ワープロで文章を作ることが多いが、「印刷で終了」とせず、パソコンやFDに保存しておくべきである。テキストファイルに変換して保存しておくと、後日有効に使える。

●パソコンのワープロ文書−−−名前を付けて保存−ファイルの種類「テキスト」
●ワープロ専用機の文書−−−−ワープロの生産は終了したが、未だに専用ワープロを愛用している人が多い。
文書を保存したFDを入れて、「テキストに変換」のメニューを選ぶと、テキストファイ流のFDがもう1枚出来上がる。(ワープロ専用機を使ってテキストファイルを作る。
ワープロが壊れ、廃棄されたあとでは、FDが残っていてもテキストファイルが作れないのが普通名ので注意。)

1)テキスト資料(文章だけの資料)
ワープロの資料はFDに入れて送ることは出来るが、相手が同じワープロでないと読むことが出来ない。「一太郎」などでは、versionが違うだけで読めないことが起きる。
テキストファイルに変換すれば万国共通になる。テキストファイルであればどのPCでも読めるし、他の形式のファイルを作るときもコピーだけで済む。

印刷物からテキストファイルを作るには、OCRソフトを使うことになるが、前記のように1%以上の変換ミスを含むため、校正に時間がかかる。テキストファイルを保存してあれば、手間がかからない。

●「日本の石仏」誌について提言
最近号では、筆者や編集者の段階で、原稿がキー入力されて残っているはず。
(1)101号以降について、残っているものを収集し、一括保存しておくこと。
(2)今後の分については、テキストファイルの保存をルール化すること。
以上を早くやっておいた方がよいと思います。

テキストファイルは、どのパソコンでも一応読めるが、そのままでは大変読みにくい。
読むためには、次の3−2のような加工が必要である。

○石川博司氏から、専用ワープロから変換したテキストファイルのFDを度々頂いた。
うまく利用できるかどうか様々な角度からテストした。結果はホームページとCDの石仏ライブラリを参照。

1)非常に多くの改行マークが入っており、除去するのが大変。改行マークをソフトを探して成功した。
2)ワープロで作成した一覧表をExcel表に変換出来るか。
3)「庚申」と書くべきところを「庚 申」と無駄なスペースが入っている場合、除去できるか。Excelの関数利用。

3−2.電子本−文章と画像を組み合わせた資料−(HTMLファイル)
画像と文章を組み合わせたHTMLファイル(ホームページ用のファイル)で配布すると読みやすく、また配布が便利である。インターネットではなく、FDやCDで配布する場合をここでは「電子本」と呼んでおく。
ホームページ用のHTMLファイルは、どのパソコンでも読めるようになっているので共通用語である。

電子本の作成実務
電子アルバムの画像と文章の入ったテキストファイルを結合して電子本を作ってみた。

これまで30枚ほどのカラー写真(カラーコピー)を含む80〜100ページ程度の小冊子を作り、研究報告や石仏資料として希望者に配布していた。
これとほとんど同じ内容でHTMLファイルを作ったところ、驚いたことにFD1枚にちょうど収まることが分かり、狐につままれたような気がした。
「FD1枚に写真が1〜2枚しか入らない」という常識に反して、写真30〜60枚+80〜100ページ分の文章がFD1枚に収まるのである。

HTMLファイルは、読むのはやさしいが、作り方がむつかしいのが難点。「ホームページの作り方」という名前の本が多数出ているので、これをマスターする必要がある。
HTMLファイルは、プラウザ(一般名)で読む。WindowsのプラウザはIE(Internet Explore)。
HTMLファイルは、作るソフトと読むソフトが別であることに注意。

HTML作成ソフト

●IEの付属ソフト Front Page Express がWindowsに入っている。(無料)
   これで一応HTMLファイルが作れる。(Manualが劣悪で役に立たないのが難点。)
   ホームページを探すと、ボランティアによる使い方指導ページがある。

●市販ソフト IBM社の「ホームページビルダー」が標準 (1万5千円くらい)
  パソコンに、ホームページビルダーが添付されている場合もある。
電子本の作り方

「ホームページの作り方」本やソフトでは「見栄えのよいホームページを作る」ことに重点がおかれているが、実用本位の電子本では別に見栄えを気にする必要がない。

基本操作:表を挿入して作っておき、表の枠(セル)に「アルバムの画像」「テキストファイルの文章」をコピーで貼り付ける。
テキスト文のコピーには特別な注意事項はない。
画像については次のような点に注意が必要である。
●画像はHTMLファイルとは別な画像ファイルとして保存される。HTMLファイルと画像ファイルのつながりが失われると画像が出なくなる。 
手順の厳守
画像を入れる前に一度ファイル名を付けて保存すること。この順序を誤ると(ソフトによっては)画像が行方不明になることがある。

電子本の応用

FD1枚に「写真30〜60枚+80〜100ページ」の内容が収まることが分かったため、これまでの小冊子の代用という新たな用途が開けた。
(これまでHTMLファイルはホームページ用としか考えられていない。ささやかながら筆者の「発明/発見」である。)

FDのコピーと配布はきわめて簡単。またもらった先が更にコピーしてネズミ算式に普及するのも簡単。(これまでの小冊子だと1日2−3冊しか作れないし、郵送料も大変。)

「研究発表や論考」の媒体。また定年後の「自分史」「人生の思い出」の自費出版の代わりにも使える。読んでもらいたい人のグループや地域が限られている場合、不特定多数を対象としたホームページ公開よりもFD版「電子本」の方が適しているような気がする。

追記: 
FDの使えないないパソコンが増えたので、最近はFDで渡すことはなくなった。CDあるいはスチックメモリ(USBメモリ)。

 
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