19江尻 5.江漢真筆の証明          5 まとめ     目次へ
江漢「江尻」には、江漢画帖の作者が江漢本人であることを示す決め手の証拠がある。
1815頃江漢の描いた西遊日記挿し絵に、この海上の微妙な一点から見たサッタ山の形が描き込まれている。

この「八部山よりの展望」は江漢の得意な画題で、1789年高野山の旅で現地取材し、その後何点も作品を残しているが、いずれも「サッタ山」は描いてない。
最後の作品「西遊日記」挿し絵にだけ、江漢画帖「江尻」と同じ形のサッタ山が描き込んであり、「サッタ」という説明が入っている。
  (★「八部山・・・」は山から見下ろす風景、「江尻」は海上から見上げた風景だから、サッタ山が同じ形に見えるはずがない。)
1813江漢画帖「江尻」1815江漢西遊日記挿し絵は、同一人物が描いたものであることが、以上で完全に証明されている。
サッタ山の右隣は西倉沢山の尾根に続く
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