06戸塚 4.大正の写真        4    まとめ    目次へ
地元に同じ場所の大正の写真が残っている。大正写真の風景は、再刻版そっくりである。
                               茶屋の板壁と格子窓、二股の木、川向こうの藪
★以上から、再刻版は、現地風景の正確な写生と思われる。

★一方、初版は江漢図をそっくりであり、江漢図をそのままコピーしたものであろう。
再刻版の謎解き(その1)  再刻版の風景
江漢図(1813)から広重図(1833)まで20年の時間が経過している。
広重は現地風景確認の旅をしたにもかかわらず、20年間の変化を見落とし、江漢図通りに描いてしまった。それを指摘/叱責されたため、再度戸塚を訪問して、現地風景を正確に写生したものらしい。(広重2度目の旅※)
広重が戸塚までの道を2度通ったことは、神奈川の再刻版からも分かる。再刻版には干拓工事の杭打ちが描き加えられた。
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