34二川 2.広重図の謎      2   まとめ   目次へ
 
広重「二川」の副題は「猿ヶ馬場」   「柏餅」は、猿ヶ馬場の名物  
猿ヶ馬場は、国境越えする前の静岡側
の地名。全く違う場所。

背景の尾根は、明らかに二川の風景
しかし前景と副題は、猿ヶ馬場。

二川の風景に猿ヶ馬場が混じるのは
 何故?

新幹線の車窓から見た二川の長尾根。従来線二川駅付近。
広重図と現地写真の比較

広重が東海道を旅していないことはほぼ確実なのに、二川の尾根
  広重が正確に描くことが出来たのは?名所図会などのモデルはない)

写真を比較すると、空の部分まで小松が描かれている
  二川は新幹線が走るような平地で、平地から山を見上げる地形なのに、
   広重図は高い位置から山を見下ろす構図。?
                 
「この付近に小松多し」・・東海道名所図会の記事
これまでの議論 二川には絵になるような材料が乏しく、猿ヶ馬場の名物を借りた。「広重はよほど画材に困ったのであろう。」 程度の考察で済ましている。
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