55京都 4.広重の風景       4    まとめ   目次へ
広重「京都」のモデルは東海道名所図会である。
東海道名所図会はよく見ると木橋ではないようだが、広重はそこまで気が付かず、木橋として描いてしまった。
三条大橋の背景の山は写真を見ても/東海道名所図会でも、なだらかな東山であるが、広重は険しい山に描き直している。
                                           (布団着て寝たる姿や東山)
三条大橋
スタートの東海道名所図会を、三条大橋ゴールの東海道五十三次に変換するために、旅人の視点を180度回転し、東山の代わりに京都西の険しい山々嵐山、鞍馬山、愛宕山・・・天狗の住む山である)を描こうとしたのである。
しかし風景を180度回転すると、川の流れが逆になり、
三角州の向きを変える必要がある(三角州は尖った方が上流)。ここでも広重はミスをしている。
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